多摩蘭遊会 杭州寒蘭展から



 

多摩蘭遊会の杭州寒蘭展が三鷹の神代植物公園で開かれました。
ここに会場を移してから2回目の展示会です。会期中1日だけ雨に降られましたが、後の日は何とか天気に恵まれました。

冬枯れの園内は訪れる人もまばらです。
見に来る人は結局関係者が中心で、ひがな一日蘭とともに過ごすことが出来ました。
出品は110鉢。その中から目に付いたものを紹介します。


古美です。
捧心の覆輪部分が蝶のような変化を見せる青更紗ですが、今年はほとんど目立ちませんでした。それでも最も杭州寒蘭らしい花です。


秋峰です。
濃い桃更紗か薄い赤紫といった派手な色合いの杭州寒蘭です。今年は少し調子が悪かったようで軸が伸びていません。


月兎です。お月さんの中でウサギが餅つきをしている・・・、という子供の頃聞かされたお伽話にちなんで名付けられたもので、薄い黄色を基色とした淡い更紗です。


黒竜江です。
黒い更紗の典型で、大輪平肩咲の切れの良い花です。


白芙蓉です。翠色舌無点の大輪花で、九州から持ち込まれたものを植え替えて咲かせていますから、花が相当疲れています。来年以降が楽しみな花です。


吉祥山です。
これも典型的な青更紗のひとつで、堂々とした花容に人気があります。


無銘の青花ですが、杭州寒蘭独特の碧緑色が良く冴えた小輪花です。


一碧です。太目の花弁に緑胎の巻舌が特徴の翠緑色花です。


望水です。これも太目の花弁の中輪花で、ちゃぼ花の感じがします。主副三弁は翠緑色なのに対して捧心が薄い桃色を帯びる杭州寒蘭独特の青更紗のひとつです。


無銘紅で、多分昨年入ったものだと思います。少し花形に乱れが見られますが、花弁はほぼベタの赤紫色に対して舌は純白で紅一点の円舌という魅力的な花です。

三重から参加の黒紅花。ボテっとした大輪で濃い黒紅色は、如何にも三重好みです。このように濃い花は杭州寒蘭の特徴である白い覆輪にまで色が乗ってしまい、覆輪が見えにくくなりますが、ここまで冴えた発色をすると、その欠点もカバーされてしまいます。

杭州寒蘭ちゃぼとして中国から持ち込まれたものです。この展示会の前には都内のS園芸に飾られていたもので、色々と物議を醸しておりました。

杭州寒蘭のミニ花、これも中国から出品されたもので、前のちゃぼと同程度の大きさでした。こちらの方は大きさも変わらないだろうと思われ、より好ましいと云う意見が多く聞かれました。

玉青です。
こちらは一転して大型の木ですが、花は丸いちゃぼ花の翠緑色です。


喝采です。
埼玉のK園の専務は名付けの名人で、この花を売ったときにお客が皆「良い花だ」と褒めるから「喝采」と名付けたと言っていました。蕾の時は非常に濃い色をしていますが、開花すると少し薄れるような印象を持っていましたが、今年は良い色に発色していました。小輪ですが花間も広く軸抜けも良い名花です。